限定した地域の支援活動ではなく、アジアにくまなく目を光らせます アジアの子どもを売らせない アジアの子どもを人身売買から守るプロジェクト どこにいても助けに向かいたい

06

2月

2014

インド・ブッタガヤ・ラフールナガール村での活動

インドでは体育や美術、理科の実験など子どもが興味を持ちやすい授業が少ないです。特に仏教子ども救援基金が支援しているブッタガヤのラフールナガール村の公立小学校ではそういった授業はまったくありません。また先生の教育に対する熱意もほとんど無いので、急遽先生が休んで授業が休講になることも多々あります。そういった背景からラフールナガール村では学校が退屈と感じ、学校に行かない子どもが多いです。現在、仏教子ども救援基金は子どもの就学率向上の為に、授業を子どもが興味を持つような授業計画を行なっています。

 

今回、小学校を訪れた時も「気温が低い」と言う理由で学校が開いていない日が多く、連絡簿は無いので、そのたびに生徒が朝学校に通学してきますが、学校が休みと分かると家に帰っていきます。これは「どうせ今日も学校が無いだろう」と思い、学校に確認に行くのが面倒臭いと思う子どもが出てきて、就学率の低下に繋がっています。気温が15°を超えていた日もありましたが、その日も学校は休みで、生徒は勉強をする気で学校に来たのに、授業が無いと分かると家に帰っていきました。有料の授業の質が良い私立学校などではこの日も授業があり、貧富の差に比例して学力も差がついていきます。

ラフールナガール村の小学校
ラフールナガール村の小学校

今回我々は二つの理科の実験を行いました。ラフールナガール村では、昔は日本でも盛んに行われていた車輪を棒で転がし続けるという遊びが今でもあります。一つ目の実験はその遊びで車輪が倒れない原理を教える目的で、風船の中にコインを入れて振るように風船を回すと、風船の中でコインが円を描いて転がり続けるというものです。これはジャイロ効果というもので、生徒達には「世の中には色々な原理がある」という事に興味を持って欲しいと思い、ジャイロ効果の説明を行いました。実際に風船を配り中にコインを入れてもらい各自膨らませてもらおうとしましたが、風船の中にコインを入れて膨らませるという行為はインドの子どもにとっては少し難しく、出来ない子どもが大半でしたので私が手伝いました。風船の中でコインが転がり続けるのがよほど楽しいのか、皆一心不乱に風船を振り続けていました。

風船とコインで理科の実験
風船とコインで理科の実験
風船とコインで理科の実験

二つ目の実験は、シャボン玉用の液を自分で作って遊ぶという単純なものですが、ほとんどの子どもがシャボン玉遊びをしたことが無いのか、シャボン玉遊びの説明をしても、生徒は今からどんな事が起こるのか分からないといった様子でした。しかし、シャボン液を各自作り終え、日本から持参したシャボン玉遊び用のストローを配り、生徒がシャボン玉遊びを始めると、皆大はしゃぎで興奮しすぎて、シャボン液の奪い合いが始まる程でした。

 

一回目の風船を使った実験の日は出席人数は30人でしたが、「日本人が面白い授業をする」と宣伝してくれたおかげで、二回目のシャボン玉の実験の日は70人以上の生徒が出席してくれました。子どもが興味を持ってくれる実験を行なった結果、出席率は一回目の実験の日に比べ200%以上になり、大成功でした。

女の子もおおはしゃぎでシャボン玉遊びをしていた
女の子もおおはしゃぎでシャボン玉遊びをしていた
用意したコップが足りず、小さい子ども達はゴミになった袋を使って容器替りにしてシャボン玉遊びに夢中になっていた。
用意したコップが足りず、小さい子ども達はゴミになった袋を使って容器替りにしてシャボン玉遊びに夢中になっていた。
用意したコップが足りず、小さい子ども達はゴミになった袋を使って容器替りにしてシャボン玉遊びに夢中になっていた。

学校の外に飛び出して、シャボン玉遊びをする様子。
学校の外に飛び出して、シャボン玉遊びをする様子。

また、理科の実験と並行して寄付して頂いた日本の絵本をヒンディー語(インドの言葉)に訳して読み聞かせをするという授業もしました。今回は「どうぞのいす」「たぬきのじどうしゃ」「ねぇ、どっちがいい?」などを読み聞かせました。普段の授業風景はざわざわしていて皆集中力がありませんが、私が読み聞かせをするときは日本の絵本も日本人が喋るヒンディー語も珍しいので、皆一言も喋らずに集中して聞いてくれました。

 

理科の実験も、絵本の読み聞かせも大成功でした。この時学校に来ていた全員が毎日学校に来てくれるかは分かりませんが、少なくとも学校に来るきっかけ作りには貢献できたと感じました。

 

ラフールナガール村にはまだ、学校に行かず児童労働を強いられている子どももいます。右の写真の子どもは5才前後の子ですが、学校がある日中に、木を切り倒す為に木の根を小さな斧で少しずつ削る作業をしていました。仏教子ども救援基金はこういった子ども達を積極的に学校に行くように促し、インドの中でも最貧困レベルのラフールナガール村の子ども達に最低限の教養を身に付けてもらい、少女買春や人身売買に巻き込まれる悲惨な子どもを一人でも少なくしようと活動しております。

 

以上

 

 

仏教子ども救援基金

ボランティア
坂谷 拓実

 

 

>> これより前の報告につきましては、≪国内支援報告≫ ≪海外支援報告≫ の各アーカイブをご覧ください。

 

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